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WEB-dブログ.株式会社プライムネットワーク

株式会社プライムネットワークスタッフが、html5やCSS3、phpなどのWEB技術に関することやワードプレスなどのCMSについて学んだことなどを紹介して行きたいと思います。

「PHPなんてまだ使うの?」なんて声もよく聞かれますが、その答えはイエス。

reactやvue、pythonなど人気の言語の陰に隠れてはいますが、WordPressや既存システムの保守・拡張に加え、APIや管理画面の新規開発でも、まだまだ安定して使われているのがPHP。

ここでは2025年、現場で使われている人気フレームワークを、強みと向いている用途とともにまとめます。
PHP

まだまだPHP!

Laravel:日本でも世界でも主流

強み:豊富な機能(ルーティング、認証、キュー、キャッシュ)、Eloquent ORM、Bladeテンプレート、Artisan CLI。エコシステムが巨大で、日本語情報も潤沢。 — 向き:新規開発のWeb/REST API、管理系ダッシュボード、SaaSのMVP。チーム開発でスピードと保守性を両立したいとき。 — 注意:自由度が高いゆえ設計指針が弱いとコードが肥大化。アーキテクチャのルール(レイヤ分離、DTO/サービス化など)を先に決めると長続きします。

Symfony:堅牢・拡張性・コンポーネント指向

<p強み:再利用可能なコンポーネント群(HTTPKernel, Console, Routing 等)が業界標準級。テストやセキュリティの設計が骨太。 — 向き:大規模・長期運用のエンタープライズ、複雑なドメイン、厳格な品質管理が必要な案件。 — 注意:習熟コストは高め。チームに設計者がいると真価を発揮。

CakePHP:「規約より設定」派に馴染む定番

強み:規約で素早く形を作れる、Bakeでスキャフォールド生成。保守案件や教育現場での導入実績が多い。 — 向き:中小規模の業務システム、短納期プロトタイプ、既存Cakeの改修。 — 注意:規約の理解が鍵。プロジェクトの自由度はLaravel/Symfonyより低め。

CodeIgniter:軽量・高速・シンプル

強み:ランタイムが軽く、学習コストが小さい。小さめのAPIやマイクロサービスに好相性。 — 向き:性能要件が厳しい小規模API、埋め込み的なユースケース、学習用。 — 注意:機能は必要最小限。拡張は自前で。

Slim:マイクロフレームワークの定番

強み:ルーティング中心の最小構成。必要な機能だけ組み合わせて使える。 — 向き:APIゲートウェイ、Webhook受け、BFF(Backend for Frontend)の薄い層。 — 注意:設計とミドルウェア選定は開発者責任。テスト体制を早めに。

Laminas(旧Zend Framework):コンポーネントで堅実に

強み:オブジェクト指向設計と拡張性。コンポーネントの依存が抑えめで選択的に採用可能。 — 向き:フレームワークフル採用より、ピンポイントでコンポーネント活用したい大人の案件。 — 注意:Zend Frameworkからの移行方針を明確に。

Phalcon:速度最優先の選択肢

強み:C/Zephir実装による高性能。メモリ消費も少なめ。 — 向き:レイテンシ命のAPI、ハイロード環境。 — 注意:日本語情報が少なめ。運用・学習のハードルはやや高い。

FuelPHP・Yii・Flight など:ニッチだが生きている選択肢

注意点としては、国内の案件・情報量は主流より少ないので、採用理由を明確に。

  • FuelPHP:軽量+設定重視。レガシー保守の継続採用あり。
  • Yii:高負荷耐性。特定地域で根強い人気。
  • Flight:極小規模に向くミニマル設計。

用途別の選び方(クイックガイド)

  • 新規プロダクトの王道:Laravel(迅速な立ち上げ+エコシステム)
  • 大規模・長期・厳格:Symfony(設計の自由度と堅牢性)
  • 既存保守・短納期:CakePHP(規約で速度)
  • 薄いAPI層:Slim(最小限+拡張自在)
  • 軽量・高速:CodeIgniter/Phalcon(条件次第で)

2025年の実務トレンド

APIファーストで、フロント分離(SPA/モバイル)に合わせ、認証・認可(JWT/OAuth2)やキャッシュ戦略が標準装備のフレームワークが好まれ、クラウド適性として、キュー(Redis/SQS)、ジョブ、設定の12Factor対応が必須。

LaravelはVaporなどのFaaS連携が進む一方、SymfonyはCloud Native設計の柔軟さが強み。

重要なのは、プロダクトの規模・運用年数・チームの経験値に合わせた設計とルール作りであり2025年もPHPは十分戦えます。

選定理由を言語化し、学習コストと保守性のバランスを最初に決めましょう。

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